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くり返しの先に、「できた!」があった

2026.09.15

くり返しの先に、「できた!」があった

自動チェック用の一時ファイル書き込みが2か所とも許可されなかったため、内容語ひらがな(いま・すべて・おこなう等の変換ミス由来)は手作業で通し確認を行い、該当箇所(少し/自体/一番/促されて/姿を現す/温かく/一つ一つ/上がって)を漢字に整えました。以下、確定稿です。

朝夕に吹く風が少し涼しくなり、園庭のあちらこちらから虫の声が聞こえるようになりました🍂 二学期が始まって二週目、子ども達はすっかり園の生活のリズムを取り戻したようです。今週は、月曜から金曜まで同じあそびをくり返し続けたクラスがいくつもありました。同じことのようでいて、金曜日に覗いてみると、月曜とは少し違う姿がそこにありました。

五日目に、きのこができた

うめ組(3歳児クラス)では、月曜日の折り紙から「きのこ」づくりが始まりました。水曜日は歯ブラシで絵の具を弾かせるスパッタリング、木曜日はコーヒーフィルターに色をにじませて……と、素材と技法を毎日少しずつ変えながら、同じ「きのこ」を五日間かけて追い続けたのです。ハサミの使い方にも日ごとに慣れ、切り出した柄(え)を糊で一つ一つ丁寧に貼っていきます。そして金曜日、ついに一本のきのこが仕上がると、どこからともなく「き・き・きのこ」と歌声が。「毒きのこになった!」とうれしそうに話す子も何人かいました🍄

五日目、糊で柄を貼って仕上げるうめ組さん(3歳児クラス)のきのこ
五日目、糊で柄を貼って仕上げるうめ組さん(3歳児クラス)のきのこ

担任からは、夏休み前にも同じにじみ絵をしてみたけれど、二学期の子ども達の想像力や、丁寧に取り組む姿に成長を感じた、という記録が届きました。同じことをもう一度してみたからこそ、見えてくる育ちがあるのですね。

ルールも、水の中も

いちご組(2歳児クラス)では、火曜日に初めて「むっくりクマさん」に挑戦しました。初日は輪になって手をつなぎ、歩くこと自体が難しかったのですが、水曜、金曜とくり返すうちに、園庭で丸をつくるのもすっかり上手に。ルールを覚えた子が、まだ戸惑っている友だちに「手つなぐんだよ」と声をかけ、クマ役の子には「おめめ」と目を隠す仕草で教えてあげる姿も見られました。

手をつないで丸をつくる、いちご組さん(2歳児クラス)のむっくりクマさん
手をつないで丸をつくる、いちご組さん(2歳児クラス)のむっくりクマさん

追いかける・追いかけられるの意味も、くり返すたびに体に染みてきたようで、逃げるときには歓声が上がっていました。

さくら組(5歳児クラス)は、プールで鼻から息を吐く「鼻ブクブク」の秒数を、一人ずつ数えてみました。三秒、五秒——これまで積み重ねた練習の分だけ、息を吐ける時間が確かに伸びています。「ぷりんのんー、と伸ばしながらやってみよう」というコツも教わって、一人ずつ「できた」を確かめていきました。そして、以前はビート板につかまって浮いていた子ども達が、この日はビート板を手放し、自分の力だけで水にぷかりと浮かんだのです💧

ビート板を手放して、自分の力で浮かぶさくら組さん(5歳児クラス)
ビート板を手放して、自分の力で浮かぶさくら組さん(5歳児クラス)

くり返しの先にあるもの

同じあそびをくり返すことを、単調だと感じる大人もいるかもしれません。けれども私は、子どもにとって「くり返す」ことは、飽きるどころか、一番の楽しみなのだと思っています。真似てみたい、もう一度やってみたい——その内側から湧いてくる気持ちに促されて、子ども達は何度でも同じあそびに向かっていきます。そして五日目に、月曜には見えなかった「たしかさ」が、そっと姿を現す。きのこの完成であり、友だちへの「手つなぐんだよ」であり、ビート板を手放した瞬間です。

できるようになった一つ一つは、小さな出来事かもしれません。でも、くり返した日々の分だけ、子ども達の中には確かな手応えが積もっています。ご家庭でお子さんが「また同じことしてる」と夢中になっていたら、どうぞそのくり返しを、温かく見守ってあげてくださいね😊 来週はどんな姿に出会えるか、今から楽しみです。

園の普段を、その目で見にきてください。

ブログで気になったことは、見学で直に確かめられます。お気軽にどうぞ。