
朝晩の冷え込みに、秋の深まりを感じるこの頃です 🍂 園のあちこちに、小さなおばけが並びはじめました。十月も終わりに近づき、子ども達はハロウィンのバッグ作りに夢中です。同じ一枚の折り紙、同じ「おばけ」というお題から、クラスごとにまるで違う物語が立ち上がった一週間でした。
折り紙一枚から、違う物語
うめ組(3歳児クラス)では、折り紙でカボチャのおばけを折りました。面白いのは、折り進めるうちに形がくるくると変わっていくこと、そのこと自体に夢中になる姿です。同じ一枚なのに「アイスみたいだね」と言う子もいれば、船やバッグに見立てる子もいます。一枚の紙が、一人ひとりの中で違うモノに姿を変えていくのですね。できあがると、クレヨンで顔を描きはじめました。「怖く描いちゃうんだ〜」とつぶやき、やがて自分だけのおばけに「go away」と小さく声をかけて遊び出す子もいて、見ているこちらまで楽しくなりました 👻

もも組(4歳児クラス)では、「好きなおばけを作っていいよ」と伝えて、バッグ作りが始まりました。机を寄せ合って作ったことで、おばけにしっぽをつけている友だちを見つけた子が「私も作りたい」と手を動かしはじめます。角や耳をつけたり、目を三つにしたり。土台は同じでも、仕上がりは一人として同じになりません。友だちの手元を見て、自分からやってみる。そんな姿があちこちで生まれていたのが、とても印象に残りました。

さくら組(5歳児クラス)は、バッグ作りの続きです。牛乳パックの四つの面に、それぞれ違うおばけを作る子。折り紙を鉛筆でくるくる巻いて、立体のおばけに仕上げる子。「鉛筆でクルクル巻くとクルってなるんだよ」と教えてくれた子は、去年折り紙で試したことを思い出し、今年は画用紙でも挑戦していました。「毛糸はこれくらいにしようかな?」と、使う量まで自分で見当をつけながら切り取る手つき。過去の経験と今の判断が重なって、どの子のバッグにも、その子らしさが詰まっていきました。

同じお題が映し出す、今の育ち
同じお題から、これほど違う物語が生まれることに、改めて胸が温かくなります。折る過程そのものを味わう三歳児、友だちの手元に刺激をもらってイメージをふくらませる四歳児、去年の経験を今年の工夫へつなげる五歳児。年齢ごとの「今の育ち」が、同じ一枚の紙の上にくっきりと映し出されていました。子どもは、誰かと同じ場で同じ時間を過ごし、互いの発見に響き合いながら育っていくのだと思います。そうして自分で選び、試し、くり返すあそびの時間こそが、やがて学びへ向かう力の根っこを、少しずつ太くしていくのではないでしょうか。

おうちでも、物語を聞いてみませんか
お子さんが持ち帰ったおばけのバッグには、その子だけの物語が折りこまれています。「どうやって作ったの?」と、ぜひおうちでも聞いてみてください。来週はいよいよハロウィン当日。子ども達がどんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみです 🎃
