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ブログ・給食
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2026年7月の記事(全4件)
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2026.07.26
「あ、変わった!」に見入った一週間
セミの声が園庭に響きわたり、水あそびが待ち遠しい季節になりました☀️ 今週、園のあちこちを歩いていると、0歳児クラスから5歳児クラスまで、子ども達が同じ表情をする瞬間に何度も出会いました。目の前で何かがゆっくり姿を変えていく——その一瞬に、ふっと手を止めてじっと見入る顔です。今週はどうやら、「変わっていくモノ」が園中の主役だったようです。 「あ、変わった!」——色と水に見入る いちご組(2歳児クラス)では、食紅で作った色水を混ぜるあそびが広がりました。自分で色を足す子は、変わったあとの色に「すごーい」と歓声をあげます。保育者が少しずつ色水を注ぐと、今度は変わっていく途中に目が吸い寄せられていきます。「赤と青を混ぜると紫になるんだね」と発見を隣の子に伝え、「これ何味のジュース?」の問いには「いちご味」「バナナ味」と、色から味まで想像がふくらんでいきました。 色水がゆっくり紫に変わっていく瞬間を見つめるいちご組さん(2歳児クラス) ひよこ組(0歳児クラス)にも、初めて出会うセンサリートイに子ども達が集まってきました。指先で触れると、中の液体がジュワ〜と形を変えて広がります。歩ける子は上にのって足の裏で凹凸を確かめ、別の子は指でそっと押してはまた動くのをじっと見つめます。「これ、なんだろう」——言葉にならないその問いが、小さな指先から確かに立ち上がっていました。 指先で触れた液体がジュワッと形を変えていくのを、じっと見つめるひよこ組さん(0歳児クラス) 手が動いて、あそびが姿を変える うめ組(3歳児クラス)は、前回の泥んこあそびから思いがけない展開を見せました。池と池をつなぐ水の通り道を作る子が現れ、そこへ車を走らせたり、トンネルを運んで道を長くのばしたり。誰かが言葉で仕切るわけでもないのに、手が先に動き、水の流れとともにあそびそのものが姿を変えていきます。片付けの頃、「今日は川が出来た」というつぶやきが聞こえてきました。作ろうと決めた川ではなく、夢中で手を動かすうちに、いつのまにか生まれていた川だったのですね。 さくら組(5歳児クラス)は、前日のシャボン玉あそびからバブルアートへ。ストローで息を吹き込むと、シャボン玉のときよりずっと細かい泡が次々にわいてくることに驚きます。前日「息の強さで大きさが変わる」と見つけていた子は、その学びをそのまま持ち込んで、泡を高く高く積み重ねていきます🫧 できた泡にそっと触れて感触を確かめる子も。昨日の発見が今日のあそびに橋を架けていく——その連なりに、私はしばらく見入ってしまいました。 ストローで吹き込んだ細かい泡を高く高く積み重ねていくさくら組さん(5歳児クラス) 立ち止まる、その一瞬に 「あ、変わった!」と立ち止まるあの一瞬に、子どもの学びの芽が詰まっていると、私は思うのです。姿を変える色や泡や水を「不思議だな」と感じて心が動くからこそ、「もう一回」「今度はこうしてみよう」と、自分から手が伸びていく。誰かに言われてではなく、内側からわいてくるその力こそ、これから先どんなことも面白がって学んでいく、未来の土台になるのだと感じています。 そして忘れてはならないのは、その驚きのそばに、いつも一緒に「わあ」と目をまるくする大人がいたことです。子どもの発見に大人が心から共鳴するとき、その喜びは何倍にもふくらむのですね。 保護者の皆様、ご家庭でもきっと、お子さんが何かにじーっと見入る瞬間があるはずです。牛乳に溶けるココア、お風呂の泡、窓を流れる雨のしずく。そんなとき、正解を教えるより先に、隣で一緒に「ほんとだ、変わったね」と眺めてみませんか。その小さな時間の積み重ねが、子どもの夢中を、そっと未来へつないでいくのだと思います🌱

2026.07.18
ぬるぬる、ひんやり、どろどろ ― 手でつかまえた夏
うだるような夏の日差しの中、園庭の水道からこぼれる水がきらきらと光り、子ども達の歓声が響いています☀ 一学期も、いよいよおしまい。この一週間、園のあちこちで「はじめての手ざわり」との出会いが広がりました。絵の具のぬるぬる、水のひんやり、泥のどろどろ。体ごと飛び込む子もいれば、そっと様子をうかがう子もいて、一人ひとりが自分のやり方で、夏の感触に近づいていきました。 小さな指が、はじめてつかむ色 ひよこ組(0歳児クラス)は、指スタンプで絵の具に触れました。はじめは不思議そうに、赤い絵の具をじっと見つめる子ども達。保育者がそっと手を添えて一緒に触れると、指先をグーパーと動かしながら、ぬるぬるした感触を確かめているようです。「これは 何だろう?」「赤い絵の具だよ」。足形の上に指先でペタッと押すと、色が変わって模様がつきました。「わっ 色がついた」と、ちょっぴり驚いた顔。回を重ねるうちに、自分から指を出して思いきり触る姿も見られるようになりました。 赤い絵の具に指先でそっと触れるひよこ組さん(0歳児クラス) すみれ組(1歳児クラス)は、はじめてのクレヨンでのなぐり書き。「私も、僕もやってみたい!」とやる気いっぱいで、ぐるぐる線を描く子、トントンと点を打つ子と、表現はさまざまです。その中に、指が汚れるのが苦手で、はじめは少し離れて見ている子がいました。保育者が隣で一緒に少しずつ試してみると、やがて自分からクレヨンを手に取り、ほんの少しですが描くことができました。うれしそうな横顔に、感触への小さな一歩が刻まれた瞬間を見た思いがしました。 水はひんやり、泥はどろどろ いちご組(2歳児クラス)は、幼稚園でのはじめての水あそび。水着に着替えている頃から、もうわくわくが止まりません。テントの下、穴の空いたペットボトルから水がぱらぱらと降ってくると、「気持ちいい〜」と大喜び💧 ペットボトルのおもちゃで頭から水をかぶる子もいます。「ちゃんと持っててね」「シャワーみたいだね」と、友だちと言葉を交わしながら。一方、着替えを嫌がっていた子は、水あそびが始まると自分から何度もプールの近くまで見に行っていました。参加までの距離はそれぞれでも、みんな自分なりの出会い方で、水と向き合っていたのです。「お水って、気持ちいいね」。 ペットボトルのシャワーに大喜びのいちご組さん(2歳児クラス) うめ組(3歳児クラス)は、はじめての泥んこあそび。最初は感触に慣れず、砂場の外で遊んでいた子も、少しずつ慣れてくると、顔に泥がついても気にならないほど夢中になっていきます。やがて一人の男の子が砂を掘り、砂場道具でトンネルをつくって、水の通り道を生み出しました。すると、それを見ていた子が加わって「川」にし始め、周りの子も次々と手を貸していきます。泥だらけになりながら、たった一つの水たまりから、あそびがどんどん広がっていきました。 掘った川に水を流して、みんなで泥んこになるうめ組さん(3歳児クラス) それぞれの距離で、自分の「はじめて」を この一週間、私がいちばん心を動かされたのは、どの子も誰かに言われて動いたのではなく、自分の間合いで、はじめての感触に手を伸ばしていったことです。体ごと飛び込む子も、遠くからそっと眺める子も、みんな自分で「今だ」という瞬間を選んでいました。「これは 何だろう」「やってみたい」――心の奥から湧いてくるその小さな声こそが、子どもが学びに向かっていく、いちばんのエンジンだと私は思っています。そして、一人の子が始めた泥の川に仲間が集まっていったように、同じ時間を分かち合う喜びは、次のあそびを生み、やがて人を信じる心の土台になっていくのですね。 それぞれの距離で、夏の手ざわりに手を伸ばす子ども達 一学期のあいだに、子ども達はたくさんの「はじめて」に出会いました。夏休みは、おうちでも水や砂、絵の具にたっぷり触れられる季節です。少しだけ汚れることを大目に見て、指先や足の裏で感じる小さな発見に、一緒に「気持ちいいね」と笑い合ってみませんか。二学期、ひとまわりたくましくなった子ども達に会えるのを、楽しみにしています😊

2026.07.11
「昨日の続き」が、明日の夢中を呼ぶ
梅雨明け間近の気配が漂い、園庭では蝉の初鳴きが聞こえ始めました。夏休みへ向かうこの時期、今週は「昨日の続き」を子ども達自身が引き寄せる姿が、いくつものクラスで重なりました。単発の活動報告ではなく、日をまたいで遊びが育っていった一週間の話です。 しゃぼんだまが、翌日のアートに うめ組さん(3歳児クラス)は、前日のしゃぼんだま遊びから、翌日「しゃぼんだまアート」へと歩を進めました。ストローを「ぶくぶくぶく~」と吹き込むと、色付きの泡がこんもり立ち上がります。台紙にそっと置くと、泡はふっと消えて、模様だけが残るのです。大興奮でストローを吹いた次の瞬間には、新聞紙の上でじっと泡を見つめて「泡が消えたね」と言葉を交わしていました。昨日「きれい」と感じた気持ちが、翌日「やってみたい」の形になって現れていましたね。 ストローで色付きの泡を吹き上げる、うめ組さん(3歳児クラス)の真剣な表情 「足がないね」— 自分で見つけた次の一歩 いちご組さん(2歳児クラス)では、前日はじき絵で描いたダンゴ虫が乾いて、両面テープで目と口を付ける日でした。「ここはどうだろう?」「これなら可愛いかな」と、一人ひとりが真剣な顔で位置を選びます。世界にひとつだけのダンゴ虫が並んだ頃、子ども達から「足がないね」という声が自然に上がりました。誰に言われたのでもなく、自分達で見つけた次の一歩です。次は足付けに挑戦するそうです。🐛 両面テープでダンゴ虫の目と口をそっと貼る、いちご組さん(2歳児クラス)の小さな指先 三日がかりのアイスクリーム もも組さん(4歳児クラス)はアイスクリーム製作の三日目でした。前々日に画用紙のアイスを切り、前日にコーンやカップを描き、この日は子ども達自身から「アイスにはスプーンが必要だよ」「大きないちごをのせたいな」と、添えたいものの声が上がりました。思い描く形にするのに苦戦する子もいましたが、「こんな形かな?」と友達と相談しながら、それぞれのオリジナルアイスができあがっていきます。三日かけて少しずつ育つ夢中の姿がありました。🍨 スプーンやいちごを添えて仕上げる、もも組さん(4歳児クラス)のオリジナルアイス 帽子は、材料から自分で決める さくら組さん(5歳児クラス)では、前日新聞紙で帽子を被った経験から「もっとこうしたい」が広がりました。この日はデザインも材料も一人ひとりが自分で決める時間です。「サンタさんみたいな帽子がいいな!」「猫の形にする!」と形が決まると、「段ボールで作れるかな?」「折り紙を使いたい!」と素材の相談まで自分達で進めていきます。塗り絵から始まった帽子への興味が、被る → 本物を作る → 材料から自分で決める、と一段ずつ階段を上っていく姿でした。 園長のまなざし 総幼研のハンドブックに『「なぜ?」「どうして?」と、子どもたちが自ら疑問や興味を持ち、主体的に問いを立て』る、「探究」という姿があります。この一節を読むたび、園庭で観てきた子ども達の姿と重なるなあと思います。しゃぼんだまがアートに、ダンゴ虫が「足がないね」の次の一歩に、アイスがスプーンといちごに、新聞紙の帽子が段ボールの帽子に。誰かに「やりましょう」と言われたのではなく、子ども達自身が「昨日の続き」を今日に引き寄せていましたね。 お家でも、昨日の遊びの続きが今日そっと顔を出す瞬間があるのではないでしょうか。「次はこうしたい」の小さな声に、耳を澄ませてみませんか。夢中の芽は、案外そんな小さな「続き」から静かに伸びていくのかもしれませんね。🌱

2026.07.04
『チョンチョン』そっと触れた、その先へ
梅雨の晴れ間☀️、境内のあちこちから子ども達の声が響いてきます。じっとりとした空気の中にも、どこか夏の気配が混じりはじめました。この一週間、園のいろいろな場所で見られたのは、小さな指先がそっと何かに「触れてみる」姿でした。 そっと触れてみる、その勇気 境内に出た日、ひよこ組(0歳児クラス)の子ども達が大仏様の前でみんなで挨拶をすると、じっと見上げる姿がありました。足元にはたくさんの石が転がっています。ある子が指先で「チョンチョン」と石に触れ、また別の子はぎゅっと握りしめて、その感触を確かめているようでした。シートを離れ、ハイハイで境内を進んでいく子もいます。手のひらについた小さな石をじっと見つめて——嫌がるどころか、確かめるように。0歳の子どもが、自分の手で世界に触れていく。その一歩の確かさに、はっとさせられました。 小さな手のひらに、境内の石をそっと(ひよこ組・0歳児クラス) すみれ組(1歳児クラス)では、保育者が見つけたダンゴムシに、子ども達が興味津々で集まってきました。けれど「触りたいけれど、ちょっぴり怖い」。指を近づけては、さっと引っ込める。その繰り返しです。どうするのかなと見守っていると、ある子がどこからか小さな枝を持ってきて、そっとツンツン。「これなら大丈夫」と言わんばかりの表情でした。触りたい、でも怖い。その気持ちのあいだで、自分なりの方法を見つけていく。誰かに教わったのではなく、自分で考えた一手ですね。 『これなら大丈夫』小枝でそっとダンゴムシに触れて(すみれ組・1歳児クラス) 触れることから、知りたいへ うめ組(3歳児クラス)は、すっかりダンゴムシに夢中です。この日は絵の具で塗った紙皿に、ハサミで細く切った触角を貼り、割りピンで留めて、自分だけのダンゴムシを完成させました。開いたり閉じたり動かせると知って、「本当のダンゴムシだ!」と目を丸くする子ども達。「触角?」と、新しい言葉も飛び出します。自由あそびの時間には、ある子が図鑑を持ってきてダンゴムシのページを開くと、まわりの子も次々に集まって、一緒にのぞき込んでいました🔍。触れて、作って、そして調べてみたくなる。好奇心が、次の好奇心を連れてくるのですね。 図鑑を囲んで、みんなでダンゴムシのページをのぞき込む(うめ組・3歳児クラス) さくら組(5歳児クラス)は、バケツで育てている稲の観察です。どれくらい大きくなったかを、絵と文章にまとめていきます。ある子は自分のこぶしを稲にあてて、「この間はこぶし2個分だったけど、今日は12個分もあった」と、身体そのものをものさしにしていました。「66センチあったよ」と、数で捉える子もいます。葉っぱに触れて「ベタベタ」「ザラザラ」と感触を言葉にする姿も。目で見るだけでなく、手で触れて、稲の変化をまるごと捉えようとしているのですね。 こぶしをものさしに、稲の高さを測るさくら組さん(5歳児クラス) 指先の先にある『なんだろう』 石に、虫に、葉っぱに。この一週間、0歳から5歳までの子ども達が、それぞれのやり方で「触れてみる」一歩を踏み出していました。触れてみたいけれど、少し怖い。その小さなためらいを自分で越えたとき、子どもの中には「なんだろう」「もっと知りたい」という火が灯ります。内側から自然に湧いてくるこの気持ちこそが、やがて学びに向かう力になっていくのだと、私は長年の保育の中で確かに感じてきました。大切なのは、触れる方法を大人が決めてしまわないこと。枝を持ってくるのも、こぶしで測るのも、子どもが自分で見つけた道なのですから。 ご家庭でも、お子さんが何かにそっと手を伸ばす瞬間があったら、どうか少しだけ待ってみてください。その指先の先に、その子だけの「なんだろう」が広がっています。夏本番、園庭の生き物たちもいよいよにぎやかになってきました。次はどんな「触れてみた」に出会えるでしょう。楽しみですね🌱
